Kidd, Evan, Elena VM Lieven, and Michael Tomasello. 2010. “Lexical frequency and exemplar-based learning effects in language acquisition: Evidence from sentential complements.” Language Sciences 32 (1): 132-142
院ゼミで読んだ(2014-04-09)
【概要と雑感】
言語獲得(ここでは補文構文)がexemplar-basedで進むことを実験結果から示そうとしたもの。実験では、使用頻度の高い主節動詞ほど記憶されやすく、逆に使用頻度の低い主節動詞は保持されにくく、使用頻度の高い動詞に差し替えられたりするという結果が得られた。そこから、補文構文の知識形態が主節動詞の使用頻度によって関係づけられているとしている。動詞の使用頻度が記憶などの言語処理に関係しているのはわかるが、どうしてそれから補文構文の知識自体が主節動詞の頻度と関係しているという結論に結びつけられるのかが今ひとつわかりにくかった。